私はおやつに含まれますか
「電車が避けないとそれヤバイやつですよ!?」
「達者でなー」
駅で別れて、私は太陽から逃れるようにアパートへ急いだ。
とんとんとん、と階段を上って自分の階を見ると、人の姿。
「な、何やってんの?」
扉の前で蹲っていた顔が上がる。
私を確認して、手が挙げられた。
「お疲れーい」
「飲んでるの? いつからここにいるの?」
航平は制服のまま座っていた。
扉を開けるのには邪魔。
「こーへー、邪魔」
「えー舌足らずな感じが可愛い」
「邪魔だっつってんだろバーテン野郎」
舌打ちも入れると、すくっと立ち上がった。