♡〜ラブアドバンス〜独女歩数計オムニバス形式♡
第三步 同じ会社の営業マン〜おしゃべりな男〜

焼き鳥




仕事の帰りに「花ちゃん、飲みに行かない?」と誘われた。


「はあ、また相談ですか?」


不動産営業マンの中本くん。私と同じ歳のせいで話しやすいのか中本くんは、何かと相談を持ちかけてくる。

「そう、それも恋愛絡み」

「そういうのを相談されるほど私、恋愛の達人じゃないけど」


「まあまあ、女の子じゃん? 女の子しかわからない気持ちを伝授してもらいたいわけよ」


「伝授ね〜別にいいですけど」

「やった。じゃ、帰りに『焼き鳥屋 八兵衛』な」


「はあい、わかりました」

中本くんの背中を眺めた。白いワイシャツの背中が汗で少し濡れていた。

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