♡〜ラブアドバンス〜独女歩数計オムニバス形式♡
第三步 同じ会社の営業マン〜おしゃべりな男〜
焼き鳥
★
仕事の帰りに「花ちゃん、飲みに行かない?」と誘われた。
「はあ、また相談ですか?」
不動産営業マンの中本くん。私と同じ歳のせいで話しやすいのか中本くんは、何かと相談を持ちかけてくる。
「そう、それも恋愛絡み」
「そういうのを相談されるほど私、恋愛の達人じゃないけど」
「まあまあ、女の子じゃん? 女の子しかわからない気持ちを伝授してもらいたいわけよ」
「伝授ね〜別にいいですけど」
「やった。じゃ、帰りに『焼き鳥屋 八兵衛』な」
「はあい、わかりました」
中本くんの背中を眺めた。白いワイシャツの背中が汗で少し濡れていた。