明日はきっと晴れるから
なんと言ったら断ることができるのかを考えているうちに、美緒ちゃんと由希奈ちゃんも春町くんの加勢に来てしまった。
「菜乃花ー、かき氷かパフェか決まんなくてもとにかく移動しよ。電車の中で考えて」
「ねぇ、美緒。やっぱりあたし、パフェじゃなくてフォーティーワンのトリプルアイスがいい!
菜乃花も、アイスがいいよね?」
「あの、えっと……」
「行くよ、菜乃花」
「あ……うん」
断れなかった。
私って、どうしてこうなんだろう。
美緒ちゃんたちに押し切られる形で、困りながらいつもついていくことになってしまう。
そして、嫌だと思ってしまう心をごまかすために、自分の心に言い訳をするのもいつものこと。
クラスで一人ぼっちにならないように仲間に入れてくれた春町くんの優しさに、応えないといけないよね……。
美緒ちゃんも由希奈ちゃんも誘ってくれるということは、私を友達だと思ってくれていることの証。
これは嬉しいことなんだよ……。
テスト勉強は、睡眠時間を削れば何とかなるよ……。