明日はきっと晴れるから
「悪口じゃないよ。あの人達は見た目が派手なだけで、非難されることはしていないと思ってる。
褒められることがあるのかは、俺にはわからないけどね。
ただ、これだけはハッキリと言える。あの人達は宗多さんとは違うタイプだよ。
春町……宗多さんはあいつが好きなの?
仲間に入りなよって、優しい言葉を言われたから好きになって、言われるがままに茶髪にしたの?」
「そ、それは、えっと……」
私は春町くんが好き……?
結城くんに言われて心臓がドクンと大きな音を立てた。
今まで男の子を好きだと思ったことがないから、恋する気持ちがよくわからない。
でも春町くんの優しい言葉にドキドキしたのは事実。
春町くんは女の子みんなに優しくて、私だけ特別に思われているという勘違いはしていない。
でも私にとって彼は特別で、他のクラスの男子とは違って見えている。
これって、好きってことなのかな?
私は、春町くんに恋をしているの?
意識した途端に顔が真っ赤になり、恥ずかしくてうつむいた。
結城くんの小さなため息が降ってきて、それから驚く言葉を耳にした。