番のエージェント
コンテナの陰から、テロリストの人数を確認。

更に。

《確認してきたよー、あの荷物の向こうにも三人いたー》

光の玉に乗って浮遊する少女、光の精霊ウィスプが偵察から帰ってくる。

ウルチェノフを含め、全部で15人。

「死角にいるのは私に任せて…」

リィがヴィオラを握り締め、銃口を天井に向ける。

そして音もなく。

「シルフ、よろしく」

葉っぱの冠を被った少女の姿の風の精霊に告げる。

サプレッサー(減音器)も装着していないヴィオラから、無音で風の弾丸が射出され、まるで自動追尾のように、死角にいたテロリスト達に正確に命中!

「っ!おいどうした!」

「撃たれたのかっ?どこからっ?」

突然倒れた仲間に気付き、テロリスト達が狼狽し始めた所へ。

「Один или два 3!(1、2の3!)」

訓練で慣れ親しんだロシア語の合図で。

霸龍闘とリィは物陰から飛び出した!

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