番のエージェント
それにしても。

霸龍闘はパラソルの下から、波打ち際でキャッキャとはしゃぐナターシャの姿を見る。

背中までのブロンドヘア、ロシア人女性特有の透き通るような白い肌、スレンダーなようでいて、出る所はしっかり出ている。

白いマイクロビキニに身を包んだナターシャは、男性観光客、現地人男性問わず注目の的だ。

「そりゃああのスタイルだもんね…男の人なら目が行って当然か…霸龍闘もああいう子、好…」

と言いかけて、リィは霸龍闘の視線がナターシャに目もくれず、こちらに釘付けである事に気付く。

「な、何…?」

「…リィの水着姿なんて天神学園卒業以来だけど…その…」

ゴクリと飲み込んだのは、マンゴージュースではあるまい。

「黄金比率達成だよな…もしかして胸、大きくなったか?」

バチン!

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