番のエージェント
その二人にも。

「!!!!!」

リィがクローリスとヴィオラを向ける。

霸龍闘は転倒した従業員にマテバを突きつけたまま。

「ホテルマンにしちゃ、胸ポケットの膨らみが気になるな…拳銃携帯が義務付けられてるのかい?」

横目で駆けつけた従業員二人を睨む霸龍闘。

「大丈夫ですかっ!」

今度こそ本物の警備員達が駆けつけて、従業員に変装していたヒットマン達を取り押さえる。

霸龍闘とリィの洞察力、そして観察眼がなければ危ない所だった。

「だからこういう所の護衛は嫌いなんだよ…リゾート気分で浮かれて、警備がザルだからさ…ちゃんとボディチェックやったか?」

呆れたように溜息をついて、ホルスターにマテバを収める霸龍闘。

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