あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
あとで聞けば、その男は前の会社の同僚で、元カレでもなんでもないただの知り合いだったようだ。紛らわしい。
こんなことでいちいちヤキモキしていたら俺の心臓がもたない。早くこの状況を打破しなければ。
そうは思うが、空回りして歯車がいっこうにかみ合わないのだ。
『女にお金を貢がせる男なんて最低よ』
会社で樹沙ちゃんの話をしていたら、ふとした拍子に葉月さんがそう口にした。
もちろんそれは、あのろくでもない樹沙ちゃんの彼氏のことだが、俺は自分に言われてるような気になって、軽くへこんだ。
ホスト時代の俺の太客は、別に俺が店を辞めてもなにも思わない人がほとんどだろう。
多少残念がってはくれるだろうが、他のホストへ鞍替えするだけだ。
だけどふと、普通の会社員だった純子さんのことが頭に浮かんだ。
彼女は俺に貢ぐようにハマり、金を工面しては店に来てくれていた。
給料もボーナスも、生活費以外は俺にすべて使っていたと思う。
はっきりとは聞かなかったが、夜も時折バイトしていたのではないだろうか。
俺が突然辞めてしまったあと、彼女はどうしただろう。
ホスト遊びをやめ、自分のために金を使う人生に戻ってくれていたらいいのだが。
こんなことでいちいちヤキモキしていたら俺の心臓がもたない。早くこの状況を打破しなければ。
そうは思うが、空回りして歯車がいっこうにかみ合わないのだ。
『女にお金を貢がせる男なんて最低よ』
会社で樹沙ちゃんの話をしていたら、ふとした拍子に葉月さんがそう口にした。
もちろんそれは、あのろくでもない樹沙ちゃんの彼氏のことだが、俺は自分に言われてるような気になって、軽くへこんだ。
ホスト時代の俺の太客は、別に俺が店を辞めてもなにも思わない人がほとんどだろう。
多少残念がってはくれるだろうが、他のホストへ鞍替えするだけだ。
だけどふと、普通の会社員だった純子さんのことが頭に浮かんだ。
彼女は俺に貢ぐようにハマり、金を工面しては店に来てくれていた。
給料もボーナスも、生活費以外は俺にすべて使っていたと思う。
はっきりとは聞かなかったが、夜も時折バイトしていたのではないだろうか。
俺が突然辞めてしまったあと、彼女はどうしただろう。
ホスト遊びをやめ、自分のために金を使う人生に戻ってくれていたらいいのだが。