あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
「なにを見てるの?」

 検索で気になったページを片っぱしから開いていると、突如後ろから声をかけられて驚いた。
 没頭していたために気配に気がつかなくて、私は肩を大きくビクつかせてしまう。

「剛田さん!」

 声をかけてきたのは、同僚で先輩の剛田 祐介(ごうだ ゆうすけ)さんだ。
 私より年上で大人だから、落ち着いていてスーツがよく似合っている。

「……悪霊払い?」

「いや、こ、これは別に……」

 無遠慮にモニターを覗き込まれ、焦った私はモニターを抱きつくようにして隠したが、バッチリ見られてしまった。
 ……私はバカだ。マウスでそのページをサッと消せばよかったのに。時を戻したい。

「はは。そんなにヤバいものを見てたの?」

 自分の行動が恥ずかしいやら情けないやらで、私の頬がカーッと熱を帯びて赤く染まっていく。

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