あなたの狂おしいほどの深い愛情で、もう一度恋ができました
剛田さんが去ったあと程なくして、私も財布を持って席を立った。
この会社が入っているビルの一階のコーヒーショップで、お気に入りのコーヒーをテイクアウトするためだ。
いつものようにエレベーターで降りて目的のコーヒーをゲットした。いい香りが鼻腔をくすぐる。
剛田さんが話していた新しいカフェは、いったいどこなのだろう? 駅前のほうかな? 場所だけでも聞いておけばよかった。
今日はかなり暑いから、もし行っていたらお店に着くころには汗びっしょりになっていたかもしれない。
戻りのエレベーターを降り、通路を歩き出そうとした瞬間、自分の行く方向に人影が見えたため視線を上げた。
「あ、お疲れ様」
立っていたのは、セクシーなグレーのシャツに身を包んだ架くんだった。
真夏だというのに、架くんには不思議と汗が似合わない。彼に汗腺はあるのだろうかとさえ思ってしまう。
そして、暑いのはわかるが胸元のボタンを開け過ぎていて、なんともいえない男の色気が漏れているので、できればもう少し閉めてもらいたい。
だけど私は本人に面と向かって注意できないでいる。
この会社が入っているビルの一階のコーヒーショップで、お気に入りのコーヒーをテイクアウトするためだ。
いつものようにエレベーターで降りて目的のコーヒーをゲットした。いい香りが鼻腔をくすぐる。
剛田さんが話していた新しいカフェは、いったいどこなのだろう? 駅前のほうかな? 場所だけでも聞いておけばよかった。
今日はかなり暑いから、もし行っていたらお店に着くころには汗びっしょりになっていたかもしれない。
戻りのエレベーターを降り、通路を歩き出そうとした瞬間、自分の行く方向に人影が見えたため視線を上げた。
「あ、お疲れ様」
立っていたのは、セクシーなグレーのシャツに身を包んだ架くんだった。
真夏だというのに、架くんには不思議と汗が似合わない。彼に汗腺はあるのだろうかとさえ思ってしまう。
そして、暑いのはわかるが胸元のボタンを開け過ぎていて、なんともいえない男の色気が漏れているので、できればもう少し閉めてもらいたい。
だけど私は本人に面と向かって注意できないでいる。