斉藤さん家の恋愛事情
その後、あたしは自席に向かう。

あたしの隣は男。
黒髪に、銀メッシュの男。
ダランと机に伏して寝ている。

「ハロー。お前、名前何?」

寝ているわけではなかったようだ。
「あたし、斉藤千颯!アンタは?」
「あー、俺?火神憐(かがみれん)。」

体を起こしながら、名前を言う。
「ん?斉藤?お前、颯さんの妹か?」

颯の名前が出てくる。

why?

なぜ?

まぁ、いいや、そのうちわかるか。
「うん。そうだよ!よろしく!えーと憐?」
「おう…よろしくな、千颯!」

ニカッと太陽みたいに笑う。
そんな燐のそばにいるとなぜか、安心?するんだ。

何でだろう?
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