斉藤さん家の恋愛事情
side.燐

「うん。そうだよ!よろしく!えーと憐?」

俺が、颯さんの妹か?と聞くと、笑顔で返してくれた。

名前を聞いた時もそうだったけど、俺は不覚にも、ちょっとドキッとしちまった。

颯斗さんと颯さんの妹だけある。

美人と言うよりは、まだ、幼い顔立ちで、むしろ、可愛い、が似合う。

話してみて、わかったことは、笑顔が一番だということだ。

コイツには笑顔が似合う。
悲しい顔なんか似合わない。

なんだか、守ってやりたい笑顔だ。

そう、俺は、ひっそりと思ったんだ。
< 16 / 44 >

この作品をシェア

pagetop