斉藤さん家の恋愛事情
あたしは、そんなヤツらを横目に……

「千颯ー、テストどう?出来そー?」
「自信ないよ。燐こそどうなの?」
「いや、俺も自信ねぇ」

教科書片手にー

ンなわけないない。

そんなアホな…
さっきまで勉強しねーなこのクラスみたいに見てたくせに!!

あたしと燐もクラスのヤツらと同類だった。
「ノー勉?」
「いや、やったけど、わからんかった」

燐が聞いてきたから、正直に答えた。

だって、X=なんちゃら、何て意味わかんないし、なんちゃらpossible(可能な)なんちゃら、何て意味わかんない。

特に、英語と数学。
さっぱりだ。
< 39 / 44 >

この作品をシェア

pagetop