私のダーリン

沢山、美味しいものをご馳走になり

お店を後にした。

帰りの車の中、疲れと満腹感で
ウトウト。

助手席の和香は、静かな寝息を立てていた。

「和香…。疲れたんだな。」
「う〜〜。」

家の近くまで行くと、
車を止め、
「起きろよ…。」
「ふぁ〜〜。あっ！ごめんなさい。
寝ちゃってた…。」
「いいよ、ゆっくり休むんだぞ。
おやすみ」
このままバイバイが寂しくて、
私は、ギユッと隼の腕に寄りかかった。

「和香…。どうした？」
「明日、遅番なの…。だから、一緒に
いちゃダメ？」
そんな顔すんなよ。
離したくなくなる。
ふんわりした和香の髪を撫で
唇に触れた。
「隼…。好き。大好き…」
「俺は、愛してる…」
家に連絡いれたら
俺のマンション連れてく、いい？」
「うん…。」
私は、お母さんに連絡した。
「あら！隼くんと？パパには内緒よ！
甘えてきなさい。なんかいいわ〜〜、
そんな時もあるわね。」
「ありがとう。お母さん」
携帯を私の手から奪い
「もしもし、隼です。はい、ちゃんと
明日、送っていくので。ありがとうございます。おやすみなさい」
電話を切り
「お母さん…なんか言ったの？」
「いや。俺を信用してるから」って
「今夜は、うんと甘やかさないとな？」
お父さんは…まだ隼との事あまり
よく思ってない、
でも、お母さんは…
好きな人と居られる時間、大切に
しなさいって理解してくれる。