私のダーリン
隼をロビーまで見送り
「それでは、またお願いいたします」
挨拶をした。

私の隣へさっと近くと、耳元で

「連絡しろよ。迎えにくるから」
そんな甘い囁きに
ドクンと胸がはじける。
声にできず、うん。と頷いた。
ヨシヨシとそんな顔を向ける彼。

だめ。そんな顔したら、一緒に帰りたくなるよ…。

ちょぴり、別れがたい顔をしてたのか、

榊先輩が…。
「松中!少し早いけど、お昼行ってきたら?こっちは、私がやっとくから」
いたずらなウインク。

「先輩…。ありがとうございます…」

背中を見せ歩く隼を追った。
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