私のダーリン
「海東!この案件、どうなった?」
「来週からの予定で契約しました」

「そうか、ご苦労さん。よくやった
ここは、なかなかうるさくて、
修正の連続でなー。まぁ、しっかり
頼む。」
「先方にも、喜んで貰えるもの作りますよ。」

「そういえば、
明日休みとってたよな?」
「大学の同窓会なんですよ。久しぶりに
ダチに会って来ようかと」

「そうか。そうか。まぁ、楽しんでくるといい。」
「ありがとうございます。」


翌日、
俺は、祐と二人で同窓会の
会場に到着した。

ロビーには、

「よっ!かなみ。久しぶり!」
「祐!それに、隼!」

「私も、今日は、休みもらったの!
ゆかりも来てるかなぁ?」

3人でホールに入った。

司会の挨拶が終わり、
それぞれ、歓談し始めた。

「飲み物とってくる!」
俺は、会場の端で
祐と話していた。
その時、
「隼、元気だった?」
「ゆかり…」
「今、何してるの?」
「俺?KBコーポレーションって知ってるかぁ?」
「あの、大手の?隼もしかして、勤めてんの?」
「まぁ…そんなとこ?」
「すごいね。なんか、大人の男って感じ
昔からカッコよかったけど、さらに
磨きがかかったね」

「サンキュー。」
「ねぇ、二人で飲まない?この後。」
「いや、祐も一緒だし、止めとく」
「何でよ〜。久しぶりなんだし」

グラスを持ち、祐が俺たちの元に
来た。
「よっ!ゆかり、じゃん、久しぶり!」
「祐!やーん。元気だった?」
「まぁ、まぁ…だ」
「祐は?何してんの?」
「俺?会社立ち上げて、一応
社長業。」
「何の会社なの?」
「マネージメントだ。」
「なんだか、二人とも凄いね。」
「お前こそ、アパレル会社の専属 デザイナーなんだろ?」
「まぁ…。たまに、モデル業。」
「かなみ、なんて、すっかり
ブライダルプランナーが板について」

懐かしい面々に
昔話に花を咲かせた。


< 46 / 91 >

この作品をシェア

pagetop