私のダーリン

触れた唇を
思いっきりスーツの袖で拭いた。

「なんなんだよ…。」

マンションに帰り
シャワーを浴び、
冷蔵庫から、ビールをだした。

プシュ！
「うっ、ふぁ〜〜！」

携帯が光っていた。
メール？

「隼、お疲れ様。なかなか逢えなくて
寂しいです。ほんとはね。
ちょっとヘマしちゃって落ちこんでます
ごめんね。遅くに、おやすみなさい」

「和香…。」

携帯の通話をタップし

コール、
「は、い？」
「和香。どうした？」
「隼…。隼、逢いたい」
「俺もだ。今から行く！待ってろ」
「いいよ…。疲れてるでしょ？」

「俺が、逢いたいんだ！」
急いで着替え、
タクシーを飛ばした。

玄関の横に立つ和香。

「和香…。」
」隼…。隼の香りだ。ふふ」
柔らかな髪を撫でる

「家来るか？」
「いいの？仕事は？」
「休みだ。」
「私もなんだ…」
「支度してこいよ。」
「うん」
恥ずかしそうにする
和香が可愛いくて。
早くこの腕の中にと
思った。
「ごめんね。」
着替えを持ち
タクシーでマンションに戻った、

部屋に入るなり
和香を抱き寄せ
吸い付くように
唇を貪った。

「ふぅっあっ〜〜」
「可愛い…」
求めるものは同じ。
互いに着てきた服を乱暴に剥ぎ取り

身体中に花を咲かせた。
滑るような素肌に
何度も触れ、
溢れる吐息。
「しゅ…ん、いっやっああ…」
「和香…我慢しないで、声出せよ…」
抱えられた脚は、
大きく開かれ
とろけた中に
沈めた。
擦れあう肌。
愛してる。
何度も聞く。
触れ合う度に
深く深く
お前だけ。
「全部…愛してるよ。」
「しゅ…ん」