私のダーリン
隼との時間が
私に元気を与えてくれる。
「おはようございます」
「松中。今日もよろしくね」
朝のミーティングが始まった。
「本日の予定は、ナイトウエディング
お仕事終わりでの結婚式です。」
午後から、準備を始めて、会場作りに
関しては、これから行います。各自
自分の持ち場に徹底して下さい。」
「榊さん。会場のお花ですが、
予定されていた中の、フリージアが
少し足りないと連絡がありました。」
「そう。何か代わりになる花は…」
「あの…ピンクのチューリップなんてどうですか
花言葉は、愛の芽生え。」
「いいわね。なら、それにしましょ!
松中!よく勉強してる。」
「ありがとうございます。」
それから、順調に準備は進み。
お昼になった。
榊さんは、お食事の内容確認で
シェフの元に行くと。
私は、遅くランチのため。
ラウンジの空きスペースで
サンドイッチを頬張っていた。
そんな私の後ろで、
衣装部の女の子が
「松中さんの彼凄くイケメンらしいね」
「見たいね〜。それがさー。昨日見たのよ。凄く綺麗な大人の女って感じの人と
BARの外でキスしてたの。」
「もしかして、二股?」
「イケメンには、やっぱり美女?」
「やだ〜〜。奈緒!それじゃまるで
松中さんは、遊び相手?」
「知らないわよ!でも、
お似合いだった」
食べかけのサンドイッチが
震える手から落ちた。
「嘘…。隼…。お前だけだって
言ってくれたよね…。」
さっきまでの幸せな時間が
一気に
暗黒の世界に変わった。
それでも、仕事は待ってくれない。
なんとか気持ちを押さえ込み
ナイトウエディングは始まった。
テラスを解放して
キャンドルの灯りの中
幸せな二人は愛を誓う。
幻想的な中で
厳かにお式は行われ
パーティが始まった。
慌ただしくホール内を走り
招待客へのドリンクを
テーブルに。
「ふ〜。もう…すこし」
出口付近で背中を向け
外に出ようと扉を開け…
ガッン、
「やだ!あなた何?どこ見てんの!」
腕に当たったらしい、
「申し訳ありません。お怪我は…」
「お祝いの席なのに…なんてこと!」
近くにいた統括が
「お客様。どうぞ、あちらのお部屋に
お手当てを…私共の社員がそそうを
申し訳ありません」
深く頭を下げる。
「赤くなってわ!」
お怒りのお客様をその場から
連れ出し別室に。
戻ってきた統括は、
「何やってる!集中しろ!」
「すみません」
それからも、何度か失敗を繰り返し
自分が自分じゃないみたいだった。
それでも、時間は…待ってくれない。
なんとか、式と披露宴は終了し
「本日は、おめでとうございました」
深くお辞儀し、
皆さんをお見送り。
「ちょっと、松中。」
「はい、」
「何やってんの?ぼーっとして、
ちゃんと周りを見てたの?
お客様からクレームがあったのよ。
扉を当てて怪我をさせるわ、
お酒は飲めないって方に
アルコール持ってくわ、
知らずに口にして気分悪くなったって
食事もあんまり取れなくなって
お帰りになられたのよ!
はぁー。呆れるわ。
何やってんの!あなたの事だから、
プライベートで何があったか知らないけど、私情を持ち込んでない?
皆さんに喜んでもらわなくては
いけない仕事なのよ?わかってる?」
「申し訳ありません。」
ただ、頭下げるしかなかった。
「あなたにとってプランナーって何?
ちゃんと答えが出るまでしばらく
フロアーの仕事から外れなさい」
厳しい言葉。
情けない。私情を挟み、仕事に身が入らないなんて…。
流れてくる涙を必死に押さえ込み
逃げるように
会社を出た。
私に元気を与えてくれる。
「おはようございます」
「松中。今日もよろしくね」
朝のミーティングが始まった。
「本日の予定は、ナイトウエディング
お仕事終わりでの結婚式です。」
午後から、準備を始めて、会場作りに
関しては、これから行います。各自
自分の持ち場に徹底して下さい。」
「榊さん。会場のお花ですが、
予定されていた中の、フリージアが
少し足りないと連絡がありました。」
「そう。何か代わりになる花は…」
「あの…ピンクのチューリップなんてどうですか
花言葉は、愛の芽生え。」
「いいわね。なら、それにしましょ!
松中!よく勉強してる。」
「ありがとうございます。」
それから、順調に準備は進み。
お昼になった。
榊さんは、お食事の内容確認で
シェフの元に行くと。
私は、遅くランチのため。
ラウンジの空きスペースで
サンドイッチを頬張っていた。
そんな私の後ろで、
衣装部の女の子が
「松中さんの彼凄くイケメンらしいね」
「見たいね〜。それがさー。昨日見たのよ。凄く綺麗な大人の女って感じの人と
BARの外でキスしてたの。」
「もしかして、二股?」
「イケメンには、やっぱり美女?」
「やだ〜〜。奈緒!それじゃまるで
松中さんは、遊び相手?」
「知らないわよ!でも、
お似合いだった」
食べかけのサンドイッチが
震える手から落ちた。
「嘘…。隼…。お前だけだって
言ってくれたよね…。」
さっきまでの幸せな時間が
一気に
暗黒の世界に変わった。
それでも、仕事は待ってくれない。
なんとか気持ちを押さえ込み
ナイトウエディングは始まった。
テラスを解放して
キャンドルの灯りの中
幸せな二人は愛を誓う。
幻想的な中で
厳かにお式は行われ
パーティが始まった。
慌ただしくホール内を走り
招待客へのドリンクを
テーブルに。
「ふ〜。もう…すこし」
出口付近で背中を向け
外に出ようと扉を開け…
ガッン、
「やだ!あなた何?どこ見てんの!」
腕に当たったらしい、
「申し訳ありません。お怪我は…」
「お祝いの席なのに…なんてこと!」
近くにいた統括が
「お客様。どうぞ、あちらのお部屋に
お手当てを…私共の社員がそそうを
申し訳ありません」
深く頭を下げる。
「赤くなってわ!」
お怒りのお客様をその場から
連れ出し別室に。
戻ってきた統括は、
「何やってる!集中しろ!」
「すみません」
それからも、何度か失敗を繰り返し
自分が自分じゃないみたいだった。
それでも、時間は…待ってくれない。
なんとか、式と披露宴は終了し
「本日は、おめでとうございました」
深くお辞儀し、
皆さんをお見送り。
「ちょっと、松中。」
「はい、」
「何やってんの?ぼーっとして、
ちゃんと周りを見てたの?
お客様からクレームがあったのよ。
扉を当てて怪我をさせるわ、
お酒は飲めないって方に
アルコール持ってくわ、
知らずに口にして気分悪くなったって
食事もあんまり取れなくなって
お帰りになられたのよ!
はぁー。呆れるわ。
何やってんの!あなたの事だから、
プライベートで何があったか知らないけど、私情を持ち込んでない?
皆さんに喜んでもらわなくては
いけない仕事なのよ?わかってる?」
「申し訳ありません。」
ただ、頭下げるしかなかった。
「あなたにとってプランナーって何?
ちゃんと答えが出るまでしばらく
フロアーの仕事から外れなさい」
厳しい言葉。
情けない。私情を挟み、仕事に身が入らないなんて…。
流れてくる涙を必死に押さえ込み
逃げるように
会社を出た。