私のダーリン

解かれる鎖

「健人?私。あのね。」

和香の様子がおかしい。
上司に怒鳴られる姿。
それとなく、榊さんに
聞くと、
お客様にご迷惑をかけたと、
和香らしくない失敗を繰り返したと。
榊さんは、すこしキツイ事を言ったと
ため息をついていた。
「健人…あのね、和香が…」

「光希?どうした?うん…?元気ないけど…言ってごらん?」
私は、今日の出来事を話した。
「わかった。こっちから、隼さんに
連絡してみるよ。」

「健人…。和香。大丈夫だよね?」
「うん、大丈夫。光希の親友だろ。」

「うん…。なんだか…健人に会いたくなっちゃったよ…」

「いつでも、会えるだろう??」
「だって…。ぎゅーって…して欲しいんだもん…」

「光希…。今から俺ん家来れる?」
「和香のアパートだから…。」

「和香ちゃんが帰ってくるの俺も
そこで待つよ。今から行く。」

「場所は…えっと⚪︎⚪︎町5丁目だよ」

「了解。
そうだなぁ30分くらいで行くよ」

「まってる。」



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