私のダーリン

マンションから、晴人の車で
オフィスの近くのカフェに。
「あら、いらっしゃい」
「ゆうこさん、おはようございます」
ここは、新人の頃から
よく同期とランチしに訪れた、
気心の知れた場所。
奥の席に座り、
「ホットサンドとカフェラテ、
俺は、ブラックで」
「かしこまりました。」
向かい合わせで
晴人は、
私を見つめて優しく笑う。
この人が居るから
私は、頑張れる。
ふとそう思った。　

会社に着き、
ロッカー室から
松中に電話をかけた。
「お客様の‥」
どうしたんだろ。繋がらない。
何度かかけたが同じ。
そこに、笹本が
「おはよございます。榊チーフ」
「あっ、松中がしばらく休みたいとメール
してきたの。体調とか、何か聞いてる？」
「実は、私も連絡取れなくて、心配で昨日
マンションに行ってみたんです。」
それから、松中に何があったか知った。
「プライベートでって、社会人としてとどうなのと、
前、榊チーフに叱られた事もあって
いえなかったのかと。チーフ、和香の事
今日は、許して休ませてあげて欲しいんです。」
「まぁ、あれから頑張ってくれたし、
忙しかったのは事実。様子見ましょ。」