私のダーリン
 
「みんなおはようございます」
とマネージャーがスタッフを集めた。
横には、晴人、
細身の身体にピッタリなスマートなスーツ
スタッフは、いつも熱い眼差しで彼を見る。

「今回は、金銭面で豪華なお式が挙げられない
若い2人を応援する企画です。」
一歩前に出た晴人は、
「衣装部担当井上です。有名ブランドの衣装は
金額的に難しいので、これから飛躍しそうな
若いデザイナーを集めて、それぞれに幾つかの
ドレスを作って貰いました。
その中から選んでいただくシステムです。」

スタッフは、口々に
「そうね。そんなプランも素敵ね。」
「若手のデザイナー、見てみたいよね。」

「では、それぞれ、自分の担当部署で
アイデアとプランを提案してほしい。」
スタッフたちは
大きく頷き
「はい」
みんなキラキラした目で
やる気がみなぎって見えた。
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