私のダーリン
伝えなければ

和香、隼それぞれ

俺はあれから、新しいプロジェクトの
仕事で忙しくなかなか
和香に連絡が出来ずにいた。

「海東、この内容だと、予算的に75って
所か?「
「そうですね。先方には、2%ほど余裕を持って
つたえてます。」
「まぁ、良いとこだな。うん、よし
これで進めてくれるか」
「ありがとうございます。では、今週末には
契約に持っていくので」
「ああ、頼む。」
「海東、ちょっといいか?」
「はい、なんでしょう」
部長は、
俺を別室に呼び
「まぁ、座れ」
部長室のソファーに腰を下ろした。
「海東、このプロジェクトが落ち着いたら
半年いや、一年
アメリカに行って欲しいんだ。
お前も知ってると思うが、俺の兄貴が
向こうで人脈を作ってスポンサーと契約出来そうなんだ。お前にそれを手伝って欲しい」

「俺がですか?他に適任者が居るんじゃ‥」
部長は、柔らかな笑顔で
「お前に行って欲しい。いずれもっと大きな
仕事も任せようと考えてる。」
「返事は、早めに出して欲しい。」
「わかりました。良く考えてみます」
「良い返事待ってる」
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