私のダーリン

隼からの電話もメールも
受け付けない設定にして
とにかくいまの仕事に全力で挑んでいた


あれから光希と細かな打ち合わせを重ね
ようやく本番当日となった。

「吉川涼真様　桜井真子様のご結婚式を
行います。」
カランカラン♪
お父様と腕を組み
一歩一歩歩き出す新婦、真子様。
バージンロードは、とても神聖な場所へと
続く。
新郎、涼真様は、優しい手を取り
「娘をよろしく」と小声で呟いた義父様に
深々とお辞儀をする新郎。

無事にお式が終わり、
神父様からの
誓いのキスをに
ベールをそっと挙げ、2人は優しいキスをした。
新婦の瞳から綺麗な一筋の涙。
参列しゃからの温かい拍手に
スタッフも目頭を熱くした。

披露宴は、ささやかなパーティー形式だったが
新婦の手作りケーキでケーキ入刀。
とても素敵な披露宴だった。
特に、新婦からのお父様へのお手紙。
お男手一つで育ててくれたことへの感謝に
お父様は、目頭を押さえ
頷く姿に胸を打たれた。