嫌なアイツ




『俺達さ…』

と翔が言い掛けて喋るのを止めてしまった。


どうしたの?

首を傾げ訊いたら…



『俺達さここで一緒にいつ住める様に成るんだろう…』


翔が言った言葉に私は動きを止めた。



いつ?

解らない…

いつ結婚するか?
って言う事でしょ…




私は翔に…

先の事なんてまだ解らないよ…


と言った。


本当に今、言われても解らないから…



『そうだよな…ごめん愛莉。』




翔の様子がおかしいのはどうしてなんだろう?
なんか?
いつもと違って…



そんな事を思いながら私は翔が居る前で着替えをしてしまった。



着替えを済ませた私は翔の寝室から出てリビングの方へ翔と二人で行くと…




・・・・・・・・。



饗庭さんと海莉のキスシーンを観てしまった!!


ひやぁ~!

こりゃ…

どうしたらいいもんなんだ?



そう思ってると…




『由良?ここ俺ん家なんだけど?そんな事は自分ちでしてくれる?』


平然な顔で話し掛ける翔に…



私は凄い…

そう思った。



「盗み観かよ!趣味悪いぞ翔!」


と饗庭さんは海莉を片手に抱き言った。






< 150 / 450 >

この作品をシェア

pagetop