嫌なアイツ




結局メールではなく電話で翔の声を朝から聞けた私。


翔と話をしてると…



『愛莉!俺ヤバイ!遅刻しそうだからまた後から電話するから!ごめん!』


翔にそう言われ私も慌てて…


遅刻しない様に気を付けて行って来てね行ってらっしゃい。仕事頑張ってね。


そう言うと…



『あぁ。行って来るよ。愛莉も仕事頑張れよ!』


と言い翔は電話を切った。




朝からおはようメールに始まって電話で終わる…


これって…


きゃぁ~!!

本当に私は翔と付き合ってるんだ!


部屋の中で一人、ウキウキやってると…



【オホン!】

と咳払いする声が聞こえ声のする方へ振り返ると…


海莉?

なんで海莉がここにいてるの?

私の疑問は言葉に成って出てた。



【下に降りたら愛莉ちゃんはもう朝ご飯を済ませて部屋に戻ったってかぁさんが言ってたから…だから部屋に来たのに…愛莉ちゃんは翔さんと朝からアツアツおはよう電話をしてたから声を掛けれ無かったの!】

そう言う海莉。



黙った私に…


【冗談よ!愛莉ちゃん。朝から仲がいいな!って少し思っただけだから…】


海莉は笑いながら私に言った。





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