嫌なアイツ
翔は翼さんの話には触れず…
お昼休みが終わるからまた連絡すると言って電話を切った。
携帯を見詰めたまま首を傾げてると…
【愛莉ちゃん?一体どうしたの?電話、翔さんからだったんでしょ?】
と海莉が訊いてきたのでそうだんだけどと返事を返した。
【電話で何か?あったんだね…一体なにがあったの?】
私の様子がおかしいのに気付いてる海莉は心配そうな顔をして私を見た。
私は今さっき海莉に言われた通り翼さんの話をしょうと思って翼さんがお店に来た事を話したら翔に話をスルーされた事を海莉に話した。
【そりゃ~例え弟でも彼女を取られそうに成ったら兄としてはいい気はしないと思うけどな…】
とまたまた海莉は訳の解らない事を言ったので私の頭の中はパニック寸前にまで成った。
時々、訳の解らない事を言う海莉…
理由や意味を聞いても教えてくれない…
私はまっいっか!
今日、迎えに来た時にまた話せばいい…
そう思ってたから。
私達も少し遅いお昼を取り午後からの仕事も一段落し時計を見て16時…
後2時間後には翔がここに来る…
時計と睨めっ子しながらソワソワしだすと海莉ちゃんが横でクスクスと笑いだした。