嫌なアイツ
公園に着くとカイザーとジュリアは草むらを歩きそして糞をしたのでティッシュで取り袋に入れてたら…
カイザー?
ジュリア?
唸る二匹に私が振り返ると…
知らない男の人がこちらに近付いて来てたのでカイザーとジュリアは威嚇を始めてた。
『カイザーとジュリアが愛莉の番犬役に成ると思うよ!』
翔の言った言葉を思い出した。
私はカイザーとジュリアの紐を引き進行方向とは逆を向き早足で歩き出した。
カイザーとジュリアは私の後ろから付いて来て後ろを振り向きながらまるで私を守ってくれてるみたいな感じで公園を出た。
公園を出て振り向くとそこには知らないオジさんはもう居なかった。
警戒を解かないカイザーとジュリア。
ジュリアが私の前を歩きカイザーが私の後ろを歩いた。
本当に二匹に守られてるんだ…
私は凄く嬉しくて感動した。
翔の言った通りに成ったから…
私は翔にも守られ…
翔の居ない時はカイザーとジュリアに守られて…
この子達は飼い主の想いを素直に忠実に行動してるんだ…
そう思いながらスーパーに着いたのでカイザーとジュリアに直ぐに戻るからここで待っててね!といい紐を木に掛け私はスーパーの中に急いで入った。