嫌なアイツ




一番最初にここで海莉と二人で翔と饗庭さんを待ってた時に同じ事を言われた様な気がしたので叔父さんに聞いてみた。


叔父さんは昔、翔に好きな人が居たと話をした。
その女性はある人を好きに成りその人と婚約したけど交通事故で亡くなったと話した。


それからの翔は女性と付き合う事も…
お見合いの話も全て断ってたと…


だから私が翔の家に居る事とカイザーやジュリアが私に懐いた事を凄く驚いたと叔父さんは私に話をした。



私は聞いてはいけない翔の過去を知ってしまったみたいで自己嫌悪してると叔父さんは私の頭をポンポンと叩き笑顔で…


〔愛莉さん?翔の事お願いしますね…。翔が愛莉さん貴女を愛しててとても大切にしてるのはカイザーやジュリアを観て解りますから…〕


叔父さんは翔と同じ様に私の頭をポンポンして翔と同じ様に優しい目と笑顔で優しい声で私にそう言った。



私は何も返事が出来なかった。



翔の過去を私は翔の許可なく知ってしまったから…

そして私はその女性にはきっと勝てないから…

亡くなった人を翔は今でもきっと想ってるんだろう…



そう思ったから…





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