嫌なアイツ
どれくらい放心してたのか?
気が付くと私の隣りに海莉が…
海莉が私を抱き締めて泣いてた。
【愛莉ちゃん?愛莉ちゃん?】
私の名前をずっと呼びながら海莉は泣いてた。
私が…
海莉…
と声を掛けると…
【愛莉ちゃん?愛莉ちゃん大丈夫なの?愛莉ちゃん翔さんが翔さんが…】
海莉はそこまで言うと泣き崩れた…
側に饗庭さんが居て饗庭さんから翔の容体を聞いた。
命には別状はないと言う事だった。
饗庭さんは翔のお母さんから着替え等を頼まれたといい私に翔の着替え等を出して欲しいと頼んで来た。
私は寝室に行き…
翔のパジャマと下着そして携帯歯ブラシ携帯シャンプー、リンス、タオル、バスタオル等を鞄に詰めた。
カイザーとジュリアは私の側から離れ無かった…
カイザーやジュリアも翔が事故だって言う事を周りの異様な慌て振りで感じてるんだと思う…
そして不安なんだ…
飼い主の翔の事が心配で不安で…
私がしっかりしなくちゃいけないのに…
この子達を不安にさらす事はしちゃいけない!
私はカイザーとジュリアに翔の様子を観に言って来るから家で留守番しててね。
とお願いした。