嫌なアイツ
いつか?
饗庭さんに聞くつもりでいてるから…
そう思ってたのに…
翔の記憶が無いのでもう関係ない…
私はカイザーとジュリアに相変わらず守られながら散歩をしてた。
どちらが散歩させられてるのか?
解らない感じだった
今日から私とカイザーとジュリアの3人での暮らしに成る…
私は不安を隠し必死に強がって…
頑張ろう!
そう決めた。
散歩も終わり家に帰ると家の中に誰か?が居る事に気が付いた。
誰?
怖いけど…
翔の居ない留守を私が守ら無くちゃいけない!
そう思ってたから…
カイザーとジュリアに付いて来る様に命令し私は玄関に置いてあったほうきを握り…
リビングの戸を音をたてずに開けそっと中に入り…
「カイザー!ジュリア!GO!!」
と命令を下した。
カイザーとジュリアは人影に飛び掛かって行った。
『痛い!痛い!カイザー?ジュリア?俺を忘れたのか??』
へっ?
私は聞き慣れた声に思わずカイザーとジュリアにSTOP!を掛けるのを忘れ…
でもカイザーとジュリアはさすがに飼い主の翔には何もしないで尻尾を振って飛び掛かってた。