嫌なアイツ
私から翔を避ければいい…
翔の記憶が戻らないと私は思ってるから
期待するだけ…
私が惨めだから…
3年後の約束の日まで私は惨めな思いを辛い思いをしたく無かったから…
だから…
翔に逢わない様に避けようと思ってたのに…
よりによって帰って来た日に逢うなんて思わなかった…
私は翔に帰ります。と言いタクシー乗り場のあるもと来た道を歩こうとしたら…
後ろから翔に抱き付かれた…
『少しだけ…お願いだから少しだけこのままで居させて…』
翔は私の肩に頭を乗せ私の耳元で言った
私の思考回路は停止してしまった…
頭が働く様に成り気が付いた私は…
翔の胸の中に居た…
翔にしっかりと抱き締められ…
…………………。
翔の匂いに包まれて
今までずっと私はこうやって翔に守られて来た…
私は翔の腕の中で泣いてしまった…
翔は何も言わずただ私を抱き締め髪の毛を撫でてくれてた。
翔の匂いに包まれて私は気を失い記憶を手放した。
目が覚めると…
自分の家じゃ無い事だけは解った。