嫌なアイツ
部屋の中から出て来た翔に私は一瞬びっくりしたけど…
私は慌てて…
ここで寝かせて貰って有り難う…
そう言って一目散に扉の外に出て階段を使い下に降りた。
翔は追って来てる様子は無かった。
私はタクシーを止めタクシーに乗り行き先を告げて目を閉じた。
もうカイザーやジュリアに逢う事も無いと思う…
そう思ったら…
カイザーとジュリアの写真をデジカメでもいいから撮っておくべきだったと私は後悔した。
家の前に着きお金を払い家の中に入ると田村さんが泣いて私におかえりなさい…
そう言った。
私はただいま。
と田村さんに言い螺旋階段を上がり自分の部屋へと入った。
約一年振りの私の部屋は掃除はされてたけどあの時の状態のまま…
この部屋だけが時を刻んで無い…
止まったままに成ってるんだ…
私の心の様に…
私は大きく溜め息を吐きベットにダイブした。
翔に掴まれた手首を観て…
改めて私は翔の事がまだ好きだと実感させられた。
ベットで俯せに成ったままじっとしてると何だか?眠く成り私はいつの間にか?そのまま寝てしまってた。