嫌なアイツ




一日中、部屋の中に居ると翔の事を考えてしまって私は死んでしまう…


それが嫌だから…



翔の事を少しでも忘れたいから…

少しでも考えない様にしたいから…

だから仕事をして身体を動かすのに…



仕事してると何も考えないでいいから…




無茶をしてるのは百も承知…




私は支度を終わらせ一階に降り玄関へ行き靴を履いてると…



【愛莉ちゃん!ちょっと待ってよ!】

と海莉の声がした。



私は海莉に妊婦が仕事しちゃダメじゃんか!家で大人しくしてな!

と言うと…



【お母さんが今日から愛莉ちゃんが店に出るから…って教えてくれたから一緒に行く!】

私は海莉の話を聞いて…


お母さん!!


と大きな声で呼んだ



母は出て来て…



お母さん!海莉は妊婦なのに何で仕事をさせるの!!
流産したらどうすんのよ!!
と母に怒った。



母は私の顔を見てびっくりした様な顔をした。


母は私の気持ちを解ってくれたのか?



〔海莉?今日はお休みしなさい…愛莉の言う通り貴女は大事な身体なんだから…今日は愛莉に全て任せなさい。〕


母は海莉に言った。





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