嫌なアイツ
式が始まり私達はチャペルの中に居た。
饗庭さんの顔は超緊張した顔をしてた。
父に引かれ歩く海莉
父の目はもう既に真っ赤に成ってた。
母も私の隣りで涙をハンカチで拭い兄も自分の事の様に真剣に観てた。
杏さんも泣いてた。
私と弟はただ歩く海莉と真っ赤な目の父を観てた。
父が饗庭さんに海莉を手渡す時…
[由良君。海莉を宜しく頼んだよ。]
そう言って父は海莉が父の腕に組んでた手を取り饗庭さんの腕に海莉の手を添えた。
海莉はもう泣いてた
饗庭さんがハンカチで海莉の涙を何回も何回も拭いてるのが観てて面白かった。
父も母の横に参列しハンカチを出し涙を拭いてた。
海莉…
幸せに成って…
私の分まで…
私は結婚しないと思うから…
そんなお願いをしながら…
海莉と饗庭さんの誓いのキスを観てた…
式も無事に終わり…
ライスシャワーを浴びる二人を私は遠くから観てた。
ブーケトスがもうじき始まる。
私が創ったブーケは誰がゲットするんだろう…
海莉の友達は私が創ったブーケだと海莉から聞かされたから我、先に奪う準備を整えてた。