嫌なアイツ




海莉は…


【愛莉ちゃん…翔さん…私は二人とも大好き!愛莉ちゃんと双子の姉妹で私、本当に良かったと思ってるよ。愛莉ちゃんが翔さんと付き合ったから私は由良に出逢えた。由良と知り合う事が出来た…翔さん姉の愛莉ちゃんを宜しくお願いします。】


海莉も泣きながら話をした。



私も泣いてた…

翔にハンカチで涙を拭かれながら…


父も母も兄も杏さんも弟も泣いてた…



〔では…お時間が来てしまった様なので新郎新婦がお見送りをしますので皆さまご起立願えますでしょうか?〕

私は翔に手を引かれ海莉と饗庭さんの待つ所へ向かった。



海莉が私に抱き付き声をあげて泣いた…

私は海莉に幸せな新婦が泣いてばっかりじゃお腹の子供に笑われてしまうよ?

と話すと…


【愛莉ちゃんと離れたくない!ずっと一緒に居たい!離れるのヤダ!】


と駄々っ子を言った



私は海莉を離し饗庭さんに私では無理!タッチ交代!
と饗庭さんに海莉を任せた。


私は一足先に会場を出ようとした。

電車の時間があったから…

でもそれを翔に阻止された…


『愛莉?何処へ行くつもりなの?まだ最後の挨拶が残ってるだろ?』





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