嫌なアイツ
海莉と二人だけで撮ったり翔と二人だけで撮ったり…
なんか?
思ってる以上に写真に収まってしまった私だった。
そしてお見送りにも一緒に立ち会い…
海莉と私を真ん中に挟み翔と饗庭さんは両側に立ち一人一人挨拶をした。
なんで私まで?
そう思いながらもスマイルだけは忘れず親戚や友達から…
【今度、来る時は二人の本番の時だね!楽しみにしてる。今日は本当に楽しかったしいい披露宴だったよ!】
と言われながら私はスマイル態勢を崩す事は無かった。
みんなが出て行き…
はぁ~
疲れた…
私は係りの人に早く着替えたいから部屋に連れてって欲しいとお願いすると…
【愛莉ちゃんまだ帰れないの…】
海莉の声に私がなんで!!
と言うと…
【モデルの写真を撮るから…】
はぁ~?
一体なによそれ!
私が反論しかかった時…
『海莉ちゃん?その話は後日に延期して貰ったよ!海莉ちゃんも由良も愛莉も疲れてるはずだから俺が来週の日曜日に支配人と約束しといたから…』
海莉に言う翔に…
なんですと!!
と私が言うと…
『そう言う事!』
と翔が笑って言った