嫌なアイツ
門の外に井村さんが後部座席を開けて待っててくれた。
私は有り難う!
そう言って車に乗り込んだ。
井村さんもドアを閉め走って運転席に乗り込み車を発進させた。
社内で…
[愛莉お嬢様?お嬢様一人で大丈夫なんですか?私も一緒にお店で謝りましょうか?]
と井村さんが言ったので私は一人でも大丈夫だよ!心配してくれて有り難う。
そう答えた。
直ぐに店に着いた。
店に着き自分でドアを開けると…
お客さんが目を丸くしてこちらを観た。
「愛莉さん!」
バイトの子がこちらに来た。
私がお客さんは?
と聞くと…
バイトの子は目が点に成ってる人を指さしてあの人です…
と言った。
私は井村さんに帰っていいから…
と助手席側を開け言うと…
[愛莉お嬢様!本当に本当に大丈夫なんですか?私で良ければ…]
井村さんは本当に心配そうな顔をして言うので大丈夫だからまた後で迎えに来てちょうだいね!
と笑顔で答え井村さんを家へ返した。
私はお客さんに中へ入る様に言った。
中に入り奥の部屋に行きお客さんの話を聞く事にした。