嫌なアイツ
月曜日なんて…
あっという間に来てしまった。
翔はいつもより早く出掛けると言う事だったので私も早く起きて朝ご飯の支度をし翔を起こした。
翔は私に一週間くらいしたら帰って来れるはずだから…
『愛莉?心配しなくても直ぐに帰って来るよ!手紙も書くからさ!』
そう言って私を抱き締めキスをし…
『行って来ます。カイザーとジュリアと家の事を頼むね。』
笑顔で私に言い翔は荷物を持ち出掛けて行ってしまった。
携帯は海外用にチェンジ出来る携帯だったからそのまま使えるはずなんだけど…翔からの連絡を取り敢えず待つしか無いので私は待つ事にした。
これが最後に私が観た翔の姿なんて思ってもみなかった…
私も回りも予想して無かった事だったから…
翔がここへ帰って来る事は無かった。
翔からの連絡は毎日メールが来てた。
現地の様子やロシアは寒い場所だと…
そして内紛がある場所から近い所に居ると言う事も聞かされた。
そして手紙が届いた時に『日本には帰れない』と書かれたエアメール…
『やる事が多過ぎて日本に帰る日数が少しずれ込みそうなんだよ…また連絡があったら愛莉に知らせるから…』
エアメールの最後に書いてあった。