嫌なアイツ




翔からの手紙はそれから毎日、届く様に成った。

私の事を心配してるのか?

毎日、届くエアメールを私はいつの間にか?楽しく待つ様に成ってた。


『日本に帰るのが長引きそうに成るから家の事ちゃんと頼んだよ。』


私も翔に手紙を書き送ってた。



風邪をひかない様にして下さい。

翔に逢いたい…

そんな事を最後に書きながら…


本当に翔に私は逢いたかった。

『愛莉ただいま!』

そう言って力いっぱい私を抱き締めて欲しい…


ただそれだけ…


本当にただそれだけだったのに…



内紛が激しく成って行く中、一時帰国する…

そう思ってたのは私達だけで上の人達は一時帰国は考えて無い様な感じだった。


本来こんなに内紛が激しく起こり死者も増えてる中を…


翔の手紙は内紛が酷く成れば酷く成るほど手紙の間隔が長く成り一番最後に来た手紙には…



『もし…俺に何か?あった時はカイザーとジュリアを頼む。愛理…約束、守れそうにないよ…もし俺に何かあった時その後の事はよろしく頼むな。』

こんな手紙が一番最後に届いた。


一般人は内紛の続いてる場所の入国が困難な上、ジャーナリストですら難しい…





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