嫌なアイツ
ちょっと待てよ…
私はある事に気が付いた。
翔が居なく成ってから毎月20日過ぎに明細書が届いてた。
翔が居ないから勝手に封を開けて中を見る訳にはいかなかったからそのままにしてある明細書の事を思い出し由良さんに話をした。
「恐らく翔だと思うよ。ってか間違いなく翔だろうな…。あいつじゃ無かったら他の誰かが使ってると言う事に成るし暗証番号が解らない限りお金の引き出しは無理だからね。愛莉ちゃんが言ってた明細書、今ここに持って来て!」
由良さんに言われ私はリビングから寝室に行き翔宛ての封書等を閉まってある引き出しを開け明細書を4枚取り出し寝室を出て由良さん達の元へ戻った。
由良さんに明細書の用紙を渡すと由良さんは翔宛ての明細書の封を破り用紙を一枚ずつ出した。
「ほら…。やっぱり合ってるよ…。この絵葉書やカードの送られて来た消印と場所が現金を引き出された場所と総て一致するよ…。」
由良さんの言葉に私と海莉が覗き込み確認すると…
由良さんの言った通り総て一致してた。
でも…
じゃなんで翔は帰って来無いの?
私達は生死すら解らない状態で待つ事しか出来無い状態だと言うのに…