嫌なアイツ
ドアを開け私はアイツに部屋から出て下さい。
と言った。
私の部屋をアイツに占領されるのが嫌だったから…
赤の他人に人の部屋を物色されるのが嫌だったから…
アイツは扉まで歩いて来た。
部屋の外に出ると…
『貴女は本当に僕を嫌いみたいなんですね。僕は貴女が好きなのに…』
はっ???
今、なんて言った?
私の空耳?
はぁ~ぁ?
冗談は止めて欲しいよ…
それに私にだって選ぶ権利はある!!
だから私はその言われた言葉をスルーし何事も無かったか?の様に階段を降り皆が居てるであろうリビングの方へ歩いて行った。
皆はテーブルをはさみソファーに座ってた。
私の姿を見た海莉と翼さんが寄って来た
私は海莉と翼さんに心配を掛けてごめんね…と謝った。
父も帰って来てたみたいで…
うちの両親とアイツの両親は別の部屋でお茶をしてると聞かされた。
兄も弟も帰って来てたみたいで4人でワイワイ賑やかに色んな話をしてたと海莉が話してくれた。
私は海莉にアイツの事を頼む…
と言って違う扉から外に出た。