嫌なアイツ
「だから間違いなくこの絵葉書やカードを送って来てるのは翔なんだよ…。愛莉ちゃんや他の人達が心配してるだろう…そう思った翔からの愛莉ちゃんへ一番、気付いて欲しい翔からのメッセージなんだよ!」
由良さんはまた訳の解らない事を私に言った。
「愛莉ちゃんはいつもながら鈍いね…」
クスクス笑いながら私に言う由良さんに海莉も同じ様に笑い二人で私を観てた。
全くチンプンカンプンの私はただ首を傾げるだけだった。
【愛莉ちゃん?私もこの絵葉書やカードを送って来てるのは翔さんだと思うよ。翔さんは愛莉ちゃんの元に帰って来たいんだけど帰れ無いんだよ…。ここに帰って来ればまた海外出張に行く事に成る…また愛莉ちゃんと離れる事に成る…。多分ね。翔さん官僚の仕事を辞めたいんだと思うよ。3ヶ月間消息が不明な場合は官僚職から外されるらしいから…。その後で消息が解ったとしても官僚職に戻らなくてよくなる筈だから…】
海莉は私に言った。
じゃこんな事しないで帰って来て官僚職を辞めます!って言えばいいじゃない…
私が海莉に言うと…
【翔さん今、凄く悩んでると思うよ…。愛莉ちゃんの事もあるけどきっとおじさんやおばさんの事を考えてるんだと思うよ…。】