嫌なアイツ
おばさんがおじさんに話をしだした。
〔あなた。愛莉ちゃんの言う通り…翔の人生は翔自身が決める事で私達が言う事も決める事も翔に強制する事も無いと思います。翔がしたい事をやりたい事を応援し支えてあげ見守るのが私達、親の勤めでは無いのかと思います…。私達は翔に期待をしそしてあの子にプレッシャーを知らず知らず掛けてたんじゃ無いかしら?〕
おばさんはおじさんの顔を観て話した。
[確かに…。哀川家の長男として…。そして官僚のエリートとして今まで翔と言う一人の人間として私達は接した事があったか?と聞かれると…。翔は私達の事をどう思ってたか?と言う事すら私達には理解出来無い事]
おじさんは私の顔をしっかり観て目を逸らす事なく私に言った。
[愛莉ちゃん。愛莉ちゃんはエリートでも何でも無い…何も持ってない翔の事が好きですか?]
おじさんの問いに…
翔は翔ですから…
それにどんな仕事をしててもどんな格好をしてても翔は翔で私の愛した大好きな翔には違いはないですからどんな翔でも私は好きです。
おじさんに答えると
[翔の事は愛莉ちゃん…。貴女に全てを任せます。翔は貴女に出逢えて本当に幸せな奴ですね。]
おじさんは優しい目をして私に言った。