嫌なアイツ
なのに…
私はどうしても翼さんを翔の面影を重ね合わし翼さんを観てしまう…
どうしょうもない最低な私…
翼さんはそれでもいいと言う。
だから私は翼さんのそんな言葉についつい甘え揺らいでしまい翔の姿を追いかけてしまう…
もう一掃の事、翼さんに…
そう思う事がここ何ヶ月か?自分の中にあったのは事実。
翼さんなら…
もしかしたら…
幸せにしてくれる?かも知れない…
翼さんなら絶対に幸せにしてくれる。
そう確信が私の中にあるから…
私は本当にずるい女だと自分で思った。
人の気持ちを利用して…
そして翼さんに甘えて…
「愛莉ちゃん?」
振り向くと翼さんが部屋に入って来てた
私はこんにちは。と頭を下げ翼さんに挨拶をした。
「兄貴の車が止まってたからまさか?とは思ったんだけど愛莉ちゃんが運転してカイザーとジュリアも一緒に連れて来たの?」
翼さんは私の顔を観てカイザーとジュリアの頭を撫でながら言った。
「愛莉ちゃん…。ちょっと話があるんだけどいいかな?」
翼さんが言うと…
〔翼…。愛莉さんは今日、翔の事でここに来たのよ。夕飯も一緒に食べるんだから後にしなさい。〕
おばさんは翼さんに言った。