嫌なアイツ
翔は翼さんに私のことをどんな風に話してたのか?は知らないけど…
私は面白い人間で通ってるみたいだね。
後、由良さんが最後に…
【あの丘の日の出の写真が送って来たら翔は俺達の元へ愛莉ちゃんの元へ帰って来るよ!】
と言った言葉も翼さんに話した。
「兄貴だったら…。あの玄関に飾った日の出の写真の事だよね?」
翼さんは何故か?真剣な顔に成り私に聞いて来た。
私はそんな翼さんを観てそうだけど?何か?あるの?
と質問してみた。
「愛莉ちゃん。あの日の出の写真にジンクスがあるって知ってた?」
私が頷くと…
「そう…。饗庭先輩に聞いたんだね?3年後に必ずまた逢えるって言うジンクスの話を…。愛莉ちゃんは兄貴とあの丘に行ったの?」
翼さんの問いに行ったよ。と答えた私に翼さんは…
「間違いなく兄貴が帰って来る時はあの丘の日の出の写真が愛莉ちゃんの手元に送られて来るよ…」
哀しい目をして言った翼さんに私は目を逸らした。
翼さんの気持ちを私は知ってるから…
私は翼さんの愛に答えられないから…
翼さんを翔の身代わりになんて出来ないから…
私が一番、欲しいのは翔だけだから…