嫌なアイツ




時は過ぎ…



翔の退職が決まり翔の退職金が銀行に振り込まれたと言う封筒が届き翔は【官僚の人】では無く成った。


翔の捜索も内閣側の方に移りおじさんとおばさんの家にスーツを着たお偉いさんが出入りする様に成った。

おばさんはその度に私に連絡をくれ内容を話してくれた。




私は翔の事を気にしながら自分の仕事をこなして行った。


気付けば…


翔が【官僚の人】じゃ無く成って3ヶ月が経ってた。



私は母の仕事を全て引継ぎ名前を襲名するまでに成ってた。


母は慶び…

父は無言…

海莉は大きなお腹を抱え喜んでくれた。


田村さんも井村さんも大喜びしてくれ田村さんは涙を流し喜んでくれた。


でもただ一人…


由良さんだけが難しい顔をし…

私に何か?
を言いたそうな顔をしていた。



私は由良さんの事はもう気にしない様にしてた。


由良さんに聞いても何も言ってくれないのは解ってたから…



海莉も何か?を聞いてる感じだったけど私に言えない何か?があるんだと思い海莉に翔の事を聞くのを止めた。


海莉にも…

由良さんにも…



誰にも翔の事は言わない…

そして聞かない…






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