嫌なアイツ



由良さんは普通に私に話し掛けた。



私も普通に答えそして母や由良さんが居るので私は仕事場に戻る事にした。

私はまた日を改めて来ればいい…

そう思ったから。



私は母と由良さんに仕事の続きがあるので帰ると告げ一階に降り出口に向かって歩いた。

さすがに病院だけあって人が多い…

何人もの人と擦れ違う…



あれ?

私は思わず立ち止まり振り返った。


今、擦れ違った男の人から翔が使ってた香水の匂いがしたから…

あれは特別な香水で移動転勤が決まった同僚が現地から送って来る特別な香水だと昔、翔から聞いた覚えがあったから…


思わず翔!!


そう思ってしまって振り返り擦れ違った男性の背中を見送ってた。



本当に翔だと言う事にも気付かず…

海莉の出産祝いに駆け付けた事も知らずに…



私はタクシーに乗り作業場へ向かった。


式典まで後7日。


時間が足りなかったから一分、一秒でも無駄にしたく無かった。


式典と言うのは府が主催する企画でその式典で外観を花や植物で飾って欲しいと依頼を受けたので私が直接、請負った。

まだ5割がたしか完成してない…


御付きの人や弟子も一緒にやってるけど間に合うか?

未定…




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