嫌なアイツ



翔?

貴方は一体どこで何をしてるの?



私は怖かった。

翔が本当にあの丘に来るのか?

6月24日に本当に来るのか?



6月に入り私は夜空を眺める事が多く成った。


海莉は開業の事で由良さんのサポートをすると言う事でパッタリ来なく成ったけど母が大空を連れて日曜日に来る様に成ってた。



開業がよりによって6月24日なんて…



いやだな…


私はその事だけを考えてた。




そして…



6月24日を後7日と言う時に…



絵葉書が届いた…



私宛てに…


絵葉書はあの日の出だった…


そして…


『待ってる…』


日の出の絵葉書にマジックで書かれた文字…


見間違える筈もなく翔の字だった。



表の宛名とは違う字



私は絵葉書を胸に抱き泣いた…



翔に本当に逢える!本当に翔からなんだと…


絵葉書が届いてからの私は仕事もろくに手につかず…

ボケ~とする時間が多く成り廻りに怒られてた。



早く!

早く!

翔に逢いたい!!



私の頭の中はその言葉でいっぱいに成り他の事は右から左に流れていった。




言いたい事や聞きたい事がいっぱいあった。



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