嫌なアイツ





私は…


へっ?

何が解ったの?


と思い翔の顔を見ると…



『愛莉さん?貴女の気持ちは良く解りましたよ…』

と翔がいい…


何故か?

私の手を引っ張り私を展示会場の外へと引っ張り出した。


私は何の事か?

何をされてるのか?


頭が回らなくて…


翔の後を付いて行くと言うより強引に引っ張られてる…


そう言った方が早い様な気がする…


外に出て…

翔が振り向いた。


『貴女は僕を嫌いだと今さっき言いましたよね?』



???????

そんな事いった?


私いって無い様な…

言った様な…



言った…

私は自分の心の中で今さっきこの目の前に居る哀川翔の事を嫌いだと叫んだ…


でもなんで?

哀川翔には聞こえてないはず…

なんで?

なんでなの?



『その答えを私が説明しましょうか?』

と言う翔に…



私の頭の中はパニック状態に成ってた…



『貴女は私に言いましたよ…。哀川翔なんて嫌いに決まってんじゃない!!ってね…』

そう言う翔に私は下を向くしか出来無かった…




そう…

私は翔にだけ…

自分の本心を自分の口で言ってたんだ…







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