嫌なアイツ





次々に飛び下りて来るのを観て私はタオルを取りにパラソルの方へ戻ろうとしたら…


『愛莉さん?一体どちらな行かれるんですか?』


とアイツに声を掛けられたので私はタオルを取りに行こうと思って…

と説明すると…



『じゃ一緒に行きますよ。』

と返事が返って来た



私は大丈夫。

そう言うと…



『今さっきもナンパされてたでしょ?それにその格好だから男達が声を掛けるのは無理ないと思うけど…』

とアイツは言った。



私は何だか腹が立って来て思わずアイツをプールに突き落とした。


そしたら…



【愛莉ちゃんも翔さんの所へ行って来なさい!】

と海莉にパーカーをはぎ取られそのまま背中を押されてプールに落ちた…


私は水面に顔を上げると…


足も付かない…


立ち泳ぎをしなくちゃいけない…

アイツが近付いて来たので思わずまた抱き付いてアイツの首に両手を巻き付けくっついた。



はぁ~
助かった…


そう思ったとたん!



『少し潜るから空気を出来るだけいっぱい吸って!1・2・3の3の合図で潜るから…』


そう言われ私は頷いた。


『1・2・3』


そう言った瞬間…








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